「俺、旦那が好き」 「某も佐助が大好きでござる〜」 「ちがう、そーゆんじゃなくて」 「え?」
部屋に俺と佐助だけで俺はもらった団子をバリバリ食べてて、じーっと見てる佐助に「なんだ?ほしいのか?」って団子あげようとしたら、そんなこと言われた。佐助は、ちゃんとアイラビューの意味で俺が好きなんだって、そう言った。佐助が、俺を?そんなバハマ!(ってふざけてる場合じゃなーい!)返事、考えといてって、佐助は部屋を出ていってしまう。 え、え、えぇ〜〜!?!? 佐助、え、ちょ、えぇ!?グルグルグルグル考えすぎて頭プスプス言ってくる… は、破裂する…あたまが破裂してしまう。
「ゆ、ゆきむら?」
佐助が出ていったら、遊びに来ていた慶次殿(なんてタイミングに良い)が入ってきて、頭プスプスの俺に話てくる。慶次殿、に聞いてみるべきなのか?だって俺だけではわからない…俺アホだし。
「け、慶次殿は、仲の良い者から想いを告げられたらどうするでござるか?」 「え?」 「ずっと、一緒に居るって、そういう気持ちだったのは某だけであったのだろうか…」 「ゆ、ゆきむらどうしたの?」 「某、好きなのだけど、その好きがどう違うのかわからないでござるよ〜…」 「大丈夫?幸村」
慶次殿は、困った顔をしていたけれど俺の頭をヨシヨシしてくれる。慶次殿は優しいなぁ…機嫌が良いのだろうか。慶次殿のてのひらは優しくて、俺はホントに泣きそうになる。
「好きなら付き合っちゃえばいいじゃん」 「でも…」 「付き合ってダメだったら別れてまた友達でいいじゃん、なにがだめなの?」
確かに。 そうだ、好きなら、たとえその好きがなんなのかいえなくても、好きなら付き合ってしまえばいいのだ。で、ダメなら別れればいい。 そんなステレオタイプのラブ、わかりきっているのに、今までだってそうやってきたのに、俺はなんでこんなウジウジ?佐助だから?いやいや、佐助だからって…まさかそんな。(いつも変わらなくてこそ、ほんとの愛だ。一切与えられても、変わらなくてこそ。)(そんなこと言われても、愛があるなら何か変わってしまうのでは?何か?何かじゃなくて、自分が変わってしまいそうで、だから、だから、だから)俺は何かが怖くて、だから踏ん切りがつかない。ほもとかそうゆうのもあるけど、なんかもっと別の本質的な何かが、俺をためらわせる。 ヤバイ、これはヤバイ。俺は涙が浮かびそうな予感を抱く。デンジャラスだ!某、今、ちょう泣きそう。まずいまずい、俺はもう17オーバーなのに、俺の中の子供がなきたがっている。好きに泣かせてやったら、楽になるのはわかってるけど、俺はもう十七年生き延びてきてて、苦痛を乗り越えるたびに、泣かないスキルみたいなのを上達させてきて、涙を押さえ込む装置をほぼ完璧にビルドアップされてるから、泣かない。 でも、ほっぺたがなんかむず痒くて、慶次殿がほっぺたをなでて「あ、俺泣いてる」ってわかった。俺の防止装置はぶっこわれてしまった、明らかに俺の防波堤が破れかけている。だけど、壊れて安心してる気がする。
泣いたら、なんだか、モゴモゴ考えていた難しいこと、流れる気がする。
佐助。
人生にはいろんな出会いがあって、だけれども長続きするのなんて物凄く少ない。 いろんな苦しみや諍いを通り抜けてるうちにいつの間にかいなくなって遠くにいってしまう人ばかりなのだ。ホントにあっとゆう間にいなくなってしまう。 だから俺は、本当に大切に思う人をしっかりとつかまえておきたい。 きっとそうゆことが、最後に一緒にいてくれる人なのだと思う。 共に白髪が生えるまで、なんてそんな時まで俺を気にして、俺も気にして…
佐助、会いたい。
この気持ちがなんなのかなんて、わからないけれど、佐助が大切なのだって思うのはちゃんと伝えなければいけない。自分でいくら思っても、それをなんとか形にしなければ他人には伝わらないのだ。だから俺は戦うし走るし守るし、笑うんだ。佐助にもちゃんと言おう。
俺の言葉で、俺の気持ちを。 だから、ちゃんと聞いてくれ、佐助。 |